豊かな海の恵みを受けて育つ「弓削海苔」。その美味しさの裏側には、季節の移ろいと共に進められる、漁師たちの丹精込めた仕事があります。
始まりは10月、秋の種付けから 海苔づくりのシーズンは、秋風が吹き始める10月の「種付け」からスタートします。水車に巻いた網に種を付け、冷たい海風と波の中で発芽した小さな海苔の芽を、育苗期と呼ばれる期間に丹精込めて育て上げます。この時期の丁寧な管理が、後の品質を大きく左右します。
12月、待ちに待った収穫と初加工 大切に育てられた海苔は、12月中旬から下旬頃にいよいよ収穫(摘採)の時を迎えます。海から引き揚げられたばかりの新鮮な原藻(げんそう)は、その日のうちに加工場へ運ばれ、馴染み深い「板海苔」のカタチへと生まれ変わります。
冬から春へ続く、海苔づくりの日々 自然を相手にする仕事ゆえ、その年の気象や海況によってシーズンは多少前後しますが、板海苔の製造は例年12月から3月にかけて行われます。もっとも寒さが厳しくなるこの季節、冷たい海が育んだ弓削海苔は、香り高く深い味わいを私たちに届けてくれるのです。